鹿嶋とともに60年
左:山本ファーム会長 山本眞暉、右:同代表 山本芳嗣
山本ファームは現会長の山本眞暉が創業し、養豚業を営んでから60年、サンエスブリーディングの種豚の導入は昭和60年からはじめて30年以上になります。
現在は私、山本芳嗣と弟の徒与彦が引き継ぎ経営しています。
サンエス・ブリーディングの種豚は、国の定める飼養衛生管理基準を遵守し、定期的衛生検査とヘルスチェックにより高い衛生レベルのもと種豚改良と生産販売をおこなっています。特にテーブルミートとしての評価は高く、臭みがなく、軟らかくて美味しい肉質になります。
そして、高度な衛生管理の元で育つかしまし豚は、ストレスなく健康に育つ為、キメ細かい肉質と高い保水性で旨味を逃さず調理でき、加熱しても固くなりません。脂肪の質もよく、脂っこくなくあっさりとしています。しゃぶしゃぶなど素材の味が生きる料理でその真価を発揮します。
世界一のドイツメーカーが認めた技術を学習
私は茨城農業大学校を卒業後、サプリメントメーカーの日本ニュートリション(旧:BASFジャパン)に就職しました。
養豚にとって重要なサプリメントメーカーに勤めた事で、養豚のビジネスを客観的に学ぶ事ができました。私が勤めていた当時、世界一のBASF(ドイツの化学薬品メーカー)の傘下にあり、そこで、外国人の上司の元で仕事を学びました。不正を許さず、品質に対する厳しさは一流で、そんな会社で働けた事は良い経験になりました。
現場の資材の積み下ろしから、設備管理まで、工場内のほぼ全ての業務・オペレーションに携わりました。この時の経験から、現在は、豚舎の設計・設備管理まで自分で行っています。
中でも、サプリメントの生産計画に携わるのと同時に設計を学べたのは大きかったですね。養豚は種豚の品種はもちろん大切なのですが、育成によって肉質や旨味が大きく変わることを叩き込まれました。この経験から、サプリメント(栄養補助食品)で健康や成長を促進することは現代の養豚にとって必須という事を知りました。
良質な肉質コントロールに成功
サプリメントときくと、化学合成された栄養素のように感じる方も多いかもしれませんが、かしまし豚で使っているサプリメントは、原料のほとんどに天然の素材を使用しています。もちろんその分、経費はかかります。大抵の養豚農家はこのサプリメント設計をメーカーにまかせてしまいますので、経費を安くしようとすると化学合成した成分を多く含むことになります。山本ファームではサプリメントを独自に設計し、健康を増進することで良質な肉質コントロールに成功しています。
極上の肉質と旨味を追求
かしまし豚を育成する為の飼料の特徴としては、まず、子豚の健康増進を図るための飼料に、サプリメントメーカーに10年以上勤務してきた経験を活かし、天然素材(ウコン・海藻・ガーリック)ビタミン・有機ミネラル・乳酸菌・EM菌・イソマルトオリゴ糖など数十種類の栄養素を配合したサプリメントを設計し使用しています。
ウコン
海藻
ガーリック
そして、飼料には肉質に良いとされる麦類を配合し、熟成期間を調整して仕上げたものを採用。一般の豚と比べて、肉質や旨味の品質に優れています。
サプリメントメーカー:日本ニュートリション(株)
養豚歴60年。安定した肉質・旨味でお届け
かしまし豚は、「種豚」の品質にこだわり、良質な系統を厳選し、30年間種豚を変えずに飼育しています。かつ目の行き届く頭数を飼育している為、肉質や旨味のばらつきが極力少ない状態で出荷しています。
種豚の買い付け先:(株)サンエスブリーディング
効率よりも安全を重視
一つの大きな農場で飼育した方が効率は良いのですが、安全性を重視し、リスク対策として鹿嶋市と行方市に農場を分散させています。